スプリンターズSの過去動画とネット評価をまとめました

スプリンターズSの当たる予想

 半年ぶりの実戦とは思えぬ迫力満点の身のこなしだった。スプリンターズSに出走するミッキーアイルは、先週に引き続き松山が手綱を取り坂路併せ馬で最終調整。序盤から馬体を並べ熱のこもった稽古で、ラスト2Fからは独走。4F50秒0の猛時計で、この日の栗東一番時計をマークした。春の雪辱へ万全の態勢を整えた。

 出来の良さは時計を見れば一目瞭然。休養明けを感じさせない軽やかな身のこなしで最終調整を終えた。ミッキーアイルは松山を背に、坂路でランウェイワルツ(シリウスS出走予定)と併せ馬。追走する形で上がり重点だった1週前とは違い、この日は序盤から併せてビッシリと追われるハードな内容。前日からの雨で水分を含んだ重たいチップに各馬が脚を取られる中、ミッキーは力強い脚取りで悠々と駆け上がっていく。ラスト2Fすぎでギアを入れ替えると、すぐさま反応し僚馬をあっという間に置き去りに。計時されたタイムは4F50秒0~1F13秒3。この日の栗東一番時計だ。2週続けて稽古をつけた松山も抜群の手応えに思わず笑みがこぼれた。

 「1週前はまだ休み明けで“乗りやすいな”という印象だったが、けさは気合乗りも増して、いい頃のミッキーアイルの走りだった。2週続けてしっかりとやっているし、このひと追いでまた良くなってくると思います」

 持ち前の先行力を武器に、これまで国内の短距離G1・3戦は3、4、2着。一線級を相手に差のない競馬を演じ、3歳時のNHKマイルC以来2つ目のビッグタイトルに手の届くところまで来ている。レコード決着だった前走の高松宮記念も番手からの競馬でビッグアーサーと0秒1差。音無師は「前に行きたい馬がそろっていて序盤からハイペース。4角で外に振られる不利も響いたし、勝ち馬の目標にされてしまった。それでも崩れなかったのは力のある証拠」と悔しさの中にも確かな手応えを感じている。

 今回は半年ぶりの実戦だが、休養明けは3勝。鉄砲は利くタイプで“ぶっつけ本番”は問題ないことを強調する。展開についても「理想はハナに立つ競馬だが、前走のように仮に控える形になっても崩れない。とにかく自分のリズムで運べれば」と折り合い面での進境も付け加えた。

 春の雪辱へ――。進化した走りで虎視眈々(たんたん)と逆襲を狙う。

 
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