七夕賞予想|ダイワファルコンのまとめ

 サマー2000シリーズ(全5戦)の初戦、七夕賞の追い切りが9日、東西トレセンで行われた。美浦では、福島記念を連覇しているコース巧者ダイワファルコンが、雨で重くなった馬場で好時計をマーク。サンケイスポーツ調教評価で最高の『S』を獲得し、ガラリ一変のムードだ。連覇がかかる僚馬マイネルラクリマも、上積みを感じさせるフットワーク。栗東ではラブリーデイやダコールが好調をアピールした。

 最も得意な舞台で復活だ。2012年、13年の福島記念を連覇したダイワファルコンが、雨が染みこんだウッドチップを迫力十分に蹴り上げた。上原調教師が笑顔で語る。

 「この馬は当該週にある程度、時計を出す。動き自体もいい感じだったし、しまいまで前向きに走っていました」

 回転の速いフットワークでラップを刻んだ。4コーナーで馬場の真ん中を通って直線に向くと、鞍上の追い出しに力強いストライドで応えて一直線に駆け抜けた。この日は夜半から降り続いた雨で馬場が重く、ラスト1ハロン13秒台の馬が頻出する中、12秒9と上々のフィニッシュ。全体の5ハロン66秒3も優秀だ。

 昨年11月の福島記念を快勝した後、3カ月半ぶりに出走した中山記念は12着、続くダービー卿CTも12着に敗れた。上原調教師は「春先は競馬がチグハグになってしまった」と説明する。この中間は放牧に出て、心身ともにリフレッシュ。3カ月ぶりでも反撃態勢は整っている。涼しい時期に好成績を残すタイプで「幸い、そんなに暑くなっていないのはいい。けさもしっかり走っていた」と状態面のよさを強調する。

 トップハンデタイの58キロが課せられたが、昨年の福島記念では57・5キロを背負い、僚馬マイネルラクリマを下してコースレコード勝ちした実績がある。「先行して早めに抜け出し、押し切れる小回りコースは合っている。ハンデをうまく克服してくれたら」と上原調教師。馬体重510キロ前後の大型馬だけに0・5キロの斤量増はクリアできるはず。みちのくのターフからファルコン=ハヤブサが羽ばたく。 (森田実)

 

ダイワファルコン動画

福島記念2012年

 
福島記念連覇2013年
 
 
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